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「今年こそ実現!民法改正 市民と国会議員の大集会」開かれる

(2001/03/15)

「今年こそ実現!民法改正 市民と国会議員の大集会」という集会が15日午後6時半過ぎから約2時間,東京の弁護士会館2階ホール「クレオ」で開かれた。
これは選択的夫婦別姓を可能とし婚外子差別を撤廃する民法改正を,今の通常国会で実現させようという決意を新たにするためのもの。
自民・公明・民主・共産・社民・自由の各党から趣旨に賛同する国会議員が参加し,ステージ上から,どのようにして改正を実現しようと考えているかをそれぞれ語った。
後半は,フロアからの意見。200人を超える参加者の中から,この運動を進めてきた人や,民法について問題を感じている人など12人が発言した。

発言は,選択的夫婦別姓の実現に関するものが多かった。
「とっくに実現して次の課題に取り組んでいたはずなのに,まだこんなところでもたついているなんて」という苛立ちを,ユーモアをまじえて表現する明るい発言には,とても勇気づけられた。
婚外子差別撤廃に関する発言のなかでは,この問題を研究している大学院生が,差別は人目につかなくなっただけで厳然として存在していること,運動の方法として,被差別者の証言をたくさん集めて「これだけ差別されている人がいる」というレトリックでは限界があること,を述べたものが印象に残った。

そして,もう一つ,離婚後の子どもの養育のあり方についての法改正を要望する意見が,男性2人から挙がっていたことも興味深かった。「今の制度は悪く言うと,片方の親だけに洗脳されて育っていく」という問題が提起された。

主催は「すすめよう!民法改正ネットワーク」。このネットワークの構成団体の一つに,「民法改正情報ネットワーク」がある。

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